当資料館について
赤星直忠博士
赤星直忠博士は、1902年4月17日に神奈川県三浦郡横須賀町(現・横須賀市)で生まれ育ち、神奈川県師範学校(現・横浜国立大学)を卒業。教員の職業に就く。赤星博士は考古学に興味を持ち、地元の三浦半島を中心とした神奈川県域での遺跡調査に参加。縄文時代早期の関東地方の土器型式の分類、弥生時代から古墳時代の海蝕(かいしょく)洞窟遺跡や横穴墓、古代・中世の寺院ややぐら、城郭等、多岐に渡る研究を行った。
生涯を通じて、赤星博士は500本近い論文を発表し、また横須賀考古学会を設立するなど、主に神奈川県下で活躍し、三浦半島の考古学研究の礎を築いた。1961年に「横穴古墳の編年研究」により國學院大學から文学博士号を、1972年には文化財保護委員としての功績により勲五等瑞宝章(くんごとうずいほうしょう)を授与される。
主な著書に『鎌倉市史-考古編』『神奈川県史-考古資料編』『中世考古学の研究』(有隣堂) 。